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ペトラ遺跡、王家の墳墓群
海外情報 [ヨルダン]

幻の都ペトラの発見

ヨルダン

古代ナバテア王国の都ペトラ。かつてペトラは、古代文書や伝承にその存在が伝わるものの、いくら探しても見つからない幻の都でした。

1812年にスイスの探検家ヨハン・ブルクハルトによって発見されたその場所は、イスラエルとヨルダンの国境に近い山岳地帯でした。切り立った断崖シークによって護られ隠されてきたペトラは、発見されるまでの千数百年の間、人々に忘れられた廃墟となっていました。なお、ペトラとはギリシャ語で「岩」を意味します。

旅行時期 [2004年5月]

ペトラ遺跡の写真(4)


【アーンの墓】

ペトラ遺跡の見所、王家の墳墓群

円形劇場を後にして右手には、アル・フブサ山(Jabal Al-Khubtha)があります。アル・フブサ山に刻まれた壮大な4つの墓をまとめて、「王家の墓」と呼びます。これらの墓が刻まれた岩壁は、「王の壁」とも呼ばれます。

まず始めに目にするのがアーンの墓です。上部に壺(アーン)のような飾りがあることから、この名前がつけられました。ローマ時代には、アル・マハカマ(正義の法廷:裁判所)とも呼ばれていました。その後、ビザンチン時代には教会として使用されました。高さ26m、幅16.5m、紀元前9年~紀元40年に建造されました。

アーチ型の天井を持つ2層からなる部屋の上にはテラスがあります。ここからの眺めは素晴らしく、ペトラの中心部が一望できます。


【シルクの墓】

続いてシルクの墓です。ファサード(建築物の正面)を飾る豊富な色と波打つ模様が特徴です。小さな墓ですが、このピンクや白、赤、青の岩模様はペトラにある墓の中で最も美しいと思います。


【宮殿風の墓(左)、コリント式の墓(右)】

宮殿風の墓は、3層からなるファサードがローマの宮殿に似ているところから、この名前がつけられました。高さ46m以上、幅49m、紀元70年~106年に建造されました。

下1、2段目は、岩をくりぬいて造られています。しかし3段目は山の斜面を超えてしまったため、石を用いて建てられています。ペトラにある墓の中では最大です。

コリント式の墓は、ファサードを飾る柱がコリント様式に削られていることから、この名前がつけられました。高さ28m、幅27.5m、紀元40年~70年?に建造されました。この墓、よく見ると形がエル・ハズネに似ています。


【ツーリストポリス】

気軽に記念写真に応じてくれました。かっこいいユニフォームですね。彼が頭にかぶっているものを、ケフィヤ(Kefiya)またはカフィーヤといいます。コットン製の大きなヘッドスカーフです。そしてケフィヤをとめているヘッドバンドを、アガル(Agal)といいます。

赤と白、または黒と白のチェック模様が多いです。赤白はヨルダンで、黒白はパレスチナやシリアで一般的です。風通しがよく、首筋に日光があたらないため、とても快適です。口元を覆えばマスク代わりにもなります。ケフィヤは、サンドボトル同様、ペトラの土産屋には必ず置いてあります。


【ベドウィンの少女】

ペトラ遺跡で出会ったベドウィンの少女です。観光客に様々な模様のついた小石などを売っていました。

この地に何世代にもわたって住んでいたベドウィンは、1985年にペトラがユネスコの世界遺産に指定されると、政府の要請を受け他の場所へ移住することになりました。その代わり、ペトラの外れでヤギの放牧をしたり、遺跡内での労働、物売りとして働くことが認められました。


【ラクダ】

ペトラ遺跡ではラクダをよく見かけます。ひょうきんな顔をしていますね。さて、ラクダはとても砂漠に適した体をしています。特徴をあげると、砂が入らないように、長くなった「まつげ」や開閉できる「鼻」、熱さに耐えるため皮の厚い「ひざ」、砂に埋まりにくい「足」、脂肪を蓄えた「こぶ」などです。

ところで、これらのラクダは客を乗せて移動するためにいるわけではなさそうです。エル・ハズネ前で座っていたり、列柱通りを歩いているラクダなどは、記念写真を撮らせる(その後、お金を請求する)ことが目的のようなので注意したほうがいいでしょう。


【サンドボトル(Sand Bottle Art)】

ヨルダンの土産、サンドボトル

色とりどりの砂を用いて、ボトルの表面に模様をつくるサンドボトルアート。店先の棚には、シンプルな模様から複雑な絵まで、大小さまざまなボトルが置いてありました。図柄は、おもに砂漠に太陽とラクダの絵が多かったです。

この日はちょうど作る工程を見学することができました。サンドボトルの作り方は、細長い漏斗と編み針のような道具を使い、色のついた砂を器用にビンに詰めることで作成します。そして職人さんはラクダの絵をいとも簡単に作りあげてしまいました。注文すれば自分の名前や日付を入れて作ってもらえるので、ヨルダン旅行のお土産にお勧めです。

ペトラ遺跡のご案内

名称 王家の墓 - 古代ナバテア王国の都ペトラの発見
場所(所在地) ペトラ 地図で確認
国名(地域名) ヨルダン
備考

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