死海について
死海(The Dead Sea)は、アラビア半島北西部、ヨルダンとイスラエル両国にまたがる塩湖です。
死海にはヨルダン川と他6つの川が流入していますが出口がないため、湖水自体の蒸発により塩分濃度が33%にもなります。(地中海は3%です)その高い塩分濃度のため、浮かびながら本が読める湖、生物がまったく住めない湖、エステティックの聖地、として有名です。
死海の現状
現在(2006年)、死海は消滅の危機に瀕しています。周辺国(イスラエル、シリア、ヨルダン)によるヨルダン川の灌漑で死海に流れ込む水量が激減、過去30年、毎年1m以上浅くなっています。このままだと、あと50年で無くなると言われています。
死海の縮小により水際は後退、沿岸部では水面低下に起因する陥没が発生し、道路や橋への被害が続出しています。死海の救済計画も浮上しましたが、イスラエルとアラブ諸国との関係が上手くいかず、残念なことに保護が進まない状況です。
死海の写真
【海抜ゼロ地点を示す記念碑】
旅行者がアンマンから死海へ行く途中必ず立ち寄る場所(記念写真スポット)が、上の写真の海抜ゼロ地点を示す記念碑です。この記念碑からさらに道を下ること394メートル、世界で最も低い所にある湖、死海に到着です。
【海抜ゼロ地点の解説図】
【死海へ向かう途中の風景】
アフリカ大地溝帯の北端
アフリカ大陸を南北に貫いている全長5,600kmにもわたる巨大な割れ目、アフリカ大地溝帯は、モザンビークからエチオピアにかけて、そして紅海、さらにはイスラエルとヨルダンの国境にある死海へと続いています。アフリカ大地溝帯の北端に位置する死海は、この地殻の割れ目の底にできた湖です。
(→世界で一番低い場所はどこ?)
【死海沿岸の豪華リゾートホテル。対岸はイスラエルです】
さすがヨルダン屈指の観光名所。死海のすぐそばには、モーベンピック・リゾートやマリオット・ホテル、デット・シー・スパ・ホテルなどが並びます。写真はデット・シー・スパ・ホテルからの眺めです。今まで見てきた乾燥し荒れ果てた光景とは異なり、まるで別世界のようです。死海の対岸には、イスラエルがうっすらと見えます。
【死海の海岸】
最初、死海の周辺は塩の固まりが積み重なったような真っ白い海岸だと思っていました。実際は砂を敷き詰めた人工の砂浜。ちょっとイメージと違いました。
死海で浮遊体験をされる方へのアドバイスですが、水の入ったペットボトルとタオルを用意しておくことをお勧めします。海水が目に入ると涙が止まらないほど痛いです。すぐに洗い流せるように準備しておきましょう。
【死海で浮遊体験、浮かぶ体】
死海へ入ってまず感じるのは、死海の水は油のように肌にまとわりつきヌルッとしていることです。塩分濃度が高いためこのような感触を生むのでしょう。味は辛いを通り越してすごく苦いです。
さっそく体を横にすると……、浮きました。ラッコのように仰向けでも、うつ伏せでも沈まずに浮いていられます。実に不思議な体験です。死海ではどんなに泳げない人でも簡単に浮いてしまいます。
【死海の泥には肌をなめらかにする効果が】
天然ミネラルを凝縮した泥
死海の泥は、天然のミネラルを豊富に含むので肌に良いとされています。湖底からとれる泥を全身に塗る泥エステ泥パックを1週間も続けると、しっとりすべすべの美肌になるそうです。高濃度のミネラルを含む死海の泥を原料にした石鹸や化粧品、入浴剤(バスソルト)、死海の塩(デッドシーソルト)などがヨルダン旅行の人気のお土産です。
死海のご案内
名称 | 死海 - ヨルダン屈指の観光名所、死海で浮遊体験 |
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場所(所在地) | 死海 地図で確認 |
国名(地域名) | ヨルダン |
備考 |
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