四間道について
名古屋市西区の堀川沿いにある四間道(しけみち)は、かつて清洲越しの商人が店を開いた場所です。元禄13年(1700)の大火を教訓に、それまで2~3間だった堀川問屋筋の裏道を、防火用の火きり道として4間(約7メートル)に広げたことから、四間道の名が付きました。
四間道の東側には石垣の上に建つ土蔵の列が伸び、西側には町屋が並びます。この独特な景観は元文年間(1740)の頃に形成されといわれます。現在は伊藤家の土蔵などがわずかに残るのみですが、かつてはその数1千といわれるほどの土蔵が軒を連ねていました。
戦災を免れた四間道界隈には蔵や閑所、町屋、屋根神様などが現在も残り、名古屋市の「町並み保存地区」に指定されています。
四間道の写真
【土蔵が続く四間道】
四間道(しけみち)を見学
清洲から名古屋に移った清洲越え商人の町並みが残る四間道。白壁の土蔵が軒を連ねる風情ある町並みが現在も残っています。最近では古い民家や土蔵を改装した飲食店・雑貨屋が次々とオープンしているエリアです。
この四間道へは地下鉄桜通線の国際センター駅、または丸の内駅から歩いて行くのが近くて便利です。※名古屋駅の桜通口から歩いても15分程度です。
【塩問屋として栄えた「青木家」】
塩問屋として栄えた「青木家」
四間道にある青木家は、かつて尾張藩の勝手方御用達十人衆といわれた塩問屋です。名古屋での創業は慶長15年頃(1610)、川伊藤家と並ぶ清洲越し商人。現在は当主が17代目という老舗で、塩を扱う「名エングループ」として有名です。
【伊藤家住宅】
県文化財の伊藤家住宅
四間道の1筋東側の道に伊藤家住宅(県文化財・非公開)があります。伊藤家は清洲越しの豪商で、堀川筋で商売を営んだことから「川伊藤」と呼ばれていました。
伊藤家住宅は非公開ですが建物や土蔵は外から見学できます。主屋は、桟瓦葺、切妻造、木造中2階建てで、建築年代は享保年間(1716~36)の頃といわれます。土蔵は敷地の西側の通り、四間道に面しています。
【屋根神様】
屋根神様(やねがみさま)について
四間道界隈の古い民家の屋根瓦の上には、屋根神さまが見られます。屋根神さまは、疫病や火災などの恐怖から身を守るために、庶民が祈りを込めて作ったもの。
写真の屋根神様には、津島神社、秋葉神社、熱田神宮の3つの神様が祀られています。自家製の神殿にこられの神様を上げてしまうあたりが、なんとも驚きです。なお、この屋根の上に小さな社を祀るという形態は、名古屋独特のものだそうです。
四間道のご案内
名称 | 四間道(しけみち) |
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場所(住所) | 愛知県名古屋市西区那古野一丁目付近 地図で確認 |
料金 | 散策自由 |
交通アクセス | 【電車】地下鉄桜通線「国際センター駅」より徒歩8分 |
駐車場 | 駐車場なし |
電話番号 | 052-202-1143(名古屋コンベンションビューロー) |
備考 |
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