五条橋について
名古屋市西区の堀川に架かる五条橋(ごじょうばし)は、かつて清洲城下の五条川に架けられていた橋を、慶長15年(1610)に始まった清洲越しの際に、この地に移築したものです。そのため五条橋の擬宝珠(ぎぼし)には、堀川が開削された慶長15年より古い慶長7年の銘が確認できます。
もとは木橋でしたが昭和13年(1938)にコンクリート製に架けかえられました。御影石の親柱、高欄、擬宝珠、石張舗装などの特徴があり、現在でも昔の雰囲気を感じさせます。
堀川と五条橋の写真
【堀川(ほりかわ)】
堀川と五条橋
堀川は、慶長15年(1610)の名古屋城築城と同時期に、徳川家康の命令で当時広島藩主だった福島正則(ふくしま まさのり)によってつくられた運河(人工の水路)です。
名古屋城築城に際し船で大量の資材を運ぶことを目的に、城の西の堀留(ほりどめ)から熱田まで、長さ約6キロメートル、深さ1.8メートルを掘るという大事業でした。堀川がつくられる事によって信州木曽の木材が豊富に運び込まれるようになり、堀川沿いには木材問屋や木工職人が住み、やがて豪商の蔵が建ち並ぶようになりました。
【五条橋(ごじょうばし)】
その堀川を渡るために架けられたのが清洲から移築された五条橋です。現在は、東の丸の内と西の那古野を結んでいます。
五条橋以外にも堀川ができた頃に架けられた橋があります。堀川七橋(ほりかわななはし)と呼ばれ、上流から五条橋、中橋(なかはし)、伝馬橋(てんまばし)、納屋橋(なやばし)、日置橋(ひおきばし)、古渡橋(ふるわたりばし)、尾頭橋(おとうばし)があります。
【擬宝珠(ぎぼし)】
五条橋の擬宝珠
五条橋の擬宝珠には、堀川が掘削された慶長15年(1610)より古い「慶長七年壬刀六月吉日」の銘があり、清洲越しの際に移転したことが伺えます。擬宝珠の作成者は、尾張の鋳物師頭であった水野太郎左衛門二代と伝えられています。なお、現在の擬宝珠はレプリカで、本物は名古屋城に展示されています。
【屋根神様(やねがみさま)】
屋根神様
五条橋の袂に遷座している屋根神様です。以前はどこかの屋根に祀られていたのでしょうか。屋根の上に小さな社を祀る屋根神様については、四間道(しけみち)のページで説明します。
(次ページ、名古屋市の歴史スポット、四間道に続く)
五条橋のご案内
名称 | 堀川と五条橋(ほりかわとごじょうはし) |
---|---|
場所(住所) | 愛知県名古屋市西区那古野一丁目付近 地図で確認 |
料金 | 散策自由 |
交通アクセス | 【電車】地下鉄桜通線「国際センター駅」より徒歩8分 |
駐車場 | 駐車場なし |
電話番号 | 052-202-1143(名古屋コンベンションビューロー) |
備考 |
関連記事・参考情報
- 愛知県名古屋市の観光ガイド - おすすめ案内 名古屋市のイベント情報
- 【名古屋市】名古屋駅 - 観光案内所、お土産、待ち合わせスポット
- 【名古屋市】名古屋城 - 名古屋市の観光スポット
お出かけ時の注意について
各記事の内容は掲載時の情報です。現状では異なる可能性があります。
営業時間や料金など変更になっている場合がありますので、
お出かけの際は、公式サイト等で最新の情報をご確認ください。