熊野神社について
埼玉県川越市の連雀町にある熊野神社(くまのじんじゃ)は、天正18年(1590)に蓮馨寺(れんけいじ)二世然誉文応僧正(ねんよぶんおうそうじょう)が紀州熊野より勧請したことに始まります。
もとは蓮馨寺の一部でしたが、明治2年の神仏分離により寺の管理を離れ独立した神社になりました。祭神は伊弉諾尊(いざなみのみこと)、事解之男命(ことさかのおのみこと)、速玉之男命(はやたまのおのみこと)の三柱。
熊野神社は毎年12月3日に開催される酉の市(とりのいち)が有名です。商売繁盛や家内安全を祈願する参詣客らが「福をかき集める」といわれる縁起物のくま手を買い求め、たいへんな賑わいをみせます。また、熊野神社では様々なおみくじ(恋みくじ、金みくじ、血液型みくじ、勾玉みくじ、英文みくじなど10種類)が引けることでも知られています。
熊野神社の写真
【加祐稲荷神社】 |
【熊野神社】 |
【足踏み健康ロード】 |
【熊野神社の石鳥居】
川越 熊野神社を見学
西武新宿線「本川越駅」から徒歩10分。「連雀町」交差点の角に熊野神社があります。石鳥居をくぐった参道脇には、健康祈願のため平成16年の正月に作られた足踏み健康ロードがあります。
【厳島神社(銭洗い弁天)】
境内には、もと蓮馨寺に縁のある神社、加祐稲荷神社、厳島神社と宝池、秋葉神社、大鷲神社などがあります。また社殿西側には、連雀町の太田道灌の山車蔵があります。
【平成の宝池(たからいけ)】
銭洗い弁天と平成の宝池
昔から弁財天を信仰する者が、持っている金銭を銭洗井水で洗い清めると同時に心身を清めて行いを慎めば、不浄の塵垢が消えて清浄の福銭になるといわれています。
世間一般では、この井水にて財宝を洗うとたちまちに百倍千倍に増えると伝えられていますが、これは正しい信仰ではありません。「銭洗い弁財天で洗い清めた金銭は大事に、そして有効に使って下さい」とのこと。
なお、熊野神社では毎月第3日曜日が銭洗い弁天の縁日です。午前11と午後3時に先着50名につき御福銭がもらえます。
【元杢網(もとのもくあみ)の歌碑】
元杢網の歌碑
熊野神社の境内、本殿に向かって右側には、落栗庵 元杢網(らくりつあん もとのもくあみ)の歌碑があります。歌碑には、
「山ざくら 咲けば白雲 散れば雪 花見てくらす 春ぞすくなき」
と刻まれています。歌碑は文化年間(1804~1818)、元杢網の門人によって蓮馨寺の地蔵堂脇に建てられたものです。
(次ページ、熊野神社の酉の市に続く)
熊野神社のご案内
名称 | 川越熊野神社(かわごえくまのじんじゃ) |
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場所(住所) | 埼玉県川越市連雀町17-1 地図で確認 |
拝観 | 境内自由 |
交通アクセス | 【電車】西武新宿線「本川越駅」下車、徒歩10分 |
電話番号 | 049-225-4475 |
備考 |
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