石戸蒲ザクラについて
石戸蒲ザクラ(いしとかばざくら)は、埼玉県北本市の南方、石戸宿の東光寺境内にある桜です。樹種はエドヒガンとヤマザクラの自然雑種で、花弁の白い花を咲かせます。樹齢は約800年といわれ、大正11年(1922)に国の天然記念物に指定されました。
石戸蒲ザクラの名前の由来は、蒲冠者(かばのかじゃ)と呼ばれていた源頼朝の異母弟・源範頼(みなもとののりより)が、石戸宿に逃げ隠れて生き延びたという伝説にちなみ、この名がついたと伝えられています。
石戸蒲ザクラの見頃はいつ?
石戸蒲ザクラの開花は、ソメイヨシノに比べて数日遅く開花します。見頃はその年の天候ぐあいによって多少変動しますが、毎年4月上旬ごろ満開になります。なお、北本市内の主な桜の見所と開花時期は、北本市公式ウェブサイト・桜の開花情報から確認できます。※2016年4月5日、石戸蒲ザクラが見頃を迎えました。
石戸蒲ザクラの写真
【東光寺(とうこうじ)】
蒲桜で知られる東光寺
埼玉県北本市にある東光寺は、川越市東明寺の末寺です。西亀山(さいきざん)無量院東向寺とも号し、伝説によると蒲冠者・源範頼の開基といわれます。
本堂や境内はあまり大きくありませんが、国の指定天然記念物である「石戸蒲ざくら」をはじめ、県指定考古資料「板石塔婆」や、市指定彫刻「銅造阿弥陀如来坐像」などの文化財が残っています。
【東光寺に向かって右側に石戸蒲ザクラ】
日本五大桜の一つ、石戸蒲ザクラ
東光寺の境内にある桜は石戸蒲ザクラと呼ばれ、日本五大桜の一つです。大正11年(1922)に国の天然記念物に指定され、当時は4本の大きな幹に分かれ、その根元の周囲は11メートルもありました。現在の蒲ザクラは、かつて4本あった幹の1本と老木を株分けしたものからなります。
蒲ザクラは江戸時代のころから評判だったようで、滝沢馬琴の著した随筆『玄同放言(げんどうほうげん)』には、渡辺崋山が描いた石戸蒲ザクラが載っています。
【根本には範頼の墓といわれる石塔があります】
【白い花を咲かせる石戸蒲ザクラ】
【樹齢800年を超える桜の老木】
世界に1本しかない品種だった
東光寺の石戸蒲ザクラはエドヒガンとヤマザクラの自然交配によって誕生した品種です。この桜の木は、学名をPrunus "Kabazakura"といい、カバザクラ(蒲桜)の起源となる大変貴重な木です。以前は世界でもこの1本しかないカバザクラでしたが、現在は北本市のまちおこしによって、その子孫が市内に植樹されています。
石戸蒲ザクラのご案内
名称 | 石戸蒲ザクラ(いしとかばざくら) |
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場所(住所) | 埼玉県北本市石戸宿3-119 地図で確認 |
料金 | 無料 |
交通アクセス | 【バス】JR高崎線北本駅から北里メディカルセンター病院行きバスで10分、北里メディカルセンター病院下車、徒歩5分。 |
駐車場 | 駐車場あり(約50台) |
駐車場料金 | 無料 |
季節の花 | 4月上旬:エドヒガンザクラ、ヤマザクラ |
電話番号 | 048-591-1111(北本市役所) |
備考 |
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