セブンマイルブリッジについて

セブンマイルブリッジを渡る

セブンマイルブリッジは、古い橋(旧セブンマイルブリッジ)と新しい橋(現在のセブンマイルブリッジ)が平行して走っています。写真は、キーウエスト側、セブンマイルブリッジを渡り終えた所にあるリトルダック・キーから見た古い橋です。まるで水平線の彼方まで、どこまでも続いているような光景でした。

→【フロリダ】セブンマイルブリッジの航空写真

トゥルーライズ（True Lies）のロケ地

A・シュワルツェネッガー主演の映画「トゥルーライズ」では、テロリストが乗る車を橋ごと爆破するシーンがありました。もちろん実物の橋を壊したわけではありません。海兵隊の戦闘機ハリヤーがミサイルを発射するシーンは編集によって追加され、橋が爆発するシーンはミニチュア模型の特撮でした。

破壊された後のシーンは実物の橋(古いセブンマイルブリッジ)で行われました。上の写真の、過去に可動橋があったところで撮影されました。

よく見ると橋げたを支える橋脚が途中から変わっています。建造した年代によって橋脚の形も変わりました。

セブンマイルブリッジの歴史

セブンマイルブリッジの隣に見える古い橋は、鉄道王ヘンリー・フラグラーが1909年から1912年にかけて列車用に作った橋です。この鉄橋はオーバーシーズ・レールウェイとして、1913年から1935年まで運用されました。

1935年、巨大なハリケーンの直撃によって橋は壊れてしまいました。1936年、鉄橋は列車用から自動車用の橋として修復されることになります。そして1938年、ハイウェイが開通しました。

しかしその後、1960年のハリケーンによって橋は再びダメージを受けてしまいました。そのため新たな橋が、現在のセブンマイルブリッジが建設されることになりました。

この古い橋は寸断された箇所もそのままに、1980年に閉鎖されました。ただし橋の西側約1kmの区間は世界一長いフィッシングピアとして一般に開放され自由に歩くことができます。

現在のセブンマイルブリッジは1979年から1982年にかけて建設されました。全長7マイル、オーバーシーズ・ハイウェイの中でもっとも長く、もっとも美しい橋です。

写真を整理している最中、現在の7マイルブリッジを写した写真がないことに気づきました。古い橋しか写っていない……。

キーウエストへ向かうバスの中から景色を眺める時は、最前列の右側の座席が最も良い場所のようです。今回、バスの後ろの方の席に座ってしまい、前方の写真が撮れませんでした(大失敗)。座席選びは大切です。

（次ページ、ヘミングウェイの家、6本指の猫たちに続く）