名古屋城の石垣について
名古屋城の石垣は、徳川家康から命じられた20名の助役大名たちによって工事が進められました。土台となる石垣に使われた石の総数は10万個から20万個。それらの石は、石崎山・篠島・幡豆(はず)をはじめ、紀伊・讃岐地方から集められました。
慶長15年(1610)6月に石垣の基礎となる根石が置かれ、9月には大半の工事が終わっていたようです。そして、12月にすべての石垣工事が完了していたと伝えられています。
石垣の全体の構造は乱積み(らんづみ)と打込接(うちこみはぎ)ですが、出隅部分には石材の長辺を交互に向けて積み上げる積木積技法・算木積み(さんぎづみ)を利用して積まれています。
名古屋城の石垣の写真
【名古屋城の石垣】
名古屋城は石垣も見所のひとつ
名古屋城では建物ばかりに目が行ってしまいますが、その土台となる美しく積み上げられた石垣も見所の一つです。
【清正石】
清正石について
この大きな石は「清正石」と呼ばれ、加藤清正が運んできたと伝わります。しかし、この石塁の施工大名は黒田長政だったので、単なる説話と思われます。正確には「長政石」と言うべきでしょうか。
【「清正の石曳き」の像】
清正の石曳きについて
天守閣の石塁の構築を命じられた加藤清正は巨石の運搬に際し、自ら音頭をとって木遣(きやり)を歌わせ、民衆の老若を問わず綱をとって運んだと伝えられます。これは大阪城築城の際の秀吉の故事を清正がまねたものといわれます。
【石に刻まれた刻紋(刻印)】
刻紋について
城内の石垣には多種多様の記号を刻んだ石があります。これらは名古屋城築城にあたり石垣の築造を命じられた諸大名が、自分の運んだ石を他の大名の石と区別するために刻んだ目印です。諸大名の印(しるし)や楔跡(くさびあと)が散見でき、中には丸に三角や扇子、軍配などユーモラスな印もみられます。
(次ページ、名勝二之丸庭園と那古野城跡に続く)
名古屋城のご案内
名称 | 名古屋城(なごやじょう) |
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別名 | 金鯱城(きんこじょう)、蓬左城(ほうさじょう) |
住所 | 愛知県名古屋市中区本丸1-1 地図で確認 |
開園時間 | 9時~16時30分(天守閣への入場は16時まで) |
休園日 | 年末年始(12月29日~31日、1月1日) |
料金 | 一般500円、中学生以下無料 |
交通アクセス | 【電車】地下鉄名城線「市役所駅」下車、徒歩5分 |
駐車場 | 駐車場あり 521台(正門前、東門前) |
駐車場料金 | 普通車 30分以内ごとに180円 |
電話番号 | 052-231-1700(名古屋城管理事務所) |
備考 |
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