浜松八幡宮について
浜松八幡宮(はままつはちまんぐう)は、浜松市中区の八幡町にある神社です。創祀は、仁徳天皇が遠津淡海の鎮静のため、海神の玉依比売命(たまよりひめのみこと)を許部の里(現・浜松市小沢渡町)に勧請し、奉斎したことに始まると伝わります。
延長5年(927)に完成した延喜式の神名帳には、遠江国敷智郡六座の神の一座 許部神社と記載されています。その後、天慶元年(938)には神託により、許部の里から曳馬の里(現在地)に遷座。この時、松の木を浜から持ってきたので、「浜の松」が転じて里の名を「浜松」とし、浜松の地名になったといわれています。
境内には御神木の「雲立の楠(くもたちのくす)」や松島十湖の句碑があります。平成23年3月には、浜松名称起源の石碑を野口公園から浜松八幡宮に移し、5代目颯々の松(ざざんざの松)を植栽しました。
浜松八幡宮の写真
【浜松八幡宮】
浜松八幡宮を見学
遠州鉄道の八幡駅から徒歩5分、地元では昔から「八幡さま」と呼ばれ親しまれている浜松八幡宮があります。境内には、県の天然記念物に指定されている楠木「雲立ちの楠」を始め、多くの木々が生い茂っています。
【家康が潜んだといわれている楠の洞穴】
雲立ちの楠について
浜松八幡宮の境内にある「雲立ちの楠(くもたちのくす)」は、樹高約15メートル、幹回り約13メートル、根元回り14メートル、枝張りは東西約21メートル、南北約23メートルにも及ぶ巨木です。
伝承によると、元亀3年(1572)、三方ヶ原の合戦に敗れた家康は、当八幡宮に逃れこの楠の洞穴に潜みました。そして武田軍の追手を逃れて武運長久を祈願したところ、
「楠の上に瑞雲立ち昇り、神霊が白馬に跨り、浜松城方面へ飛び立った」といい、さらに、「八幡宮の加護により戦われに利あるべしと勇躍、城に戻ると犀ヶ崖に布の懸橋を渡して武田信玄の入城を防ぐことができた」とあります。
雲立ちの名はこの伝承に由来し、家康開運の八幡宮の楠を「雲立ちの楠」と呼ぶようになりました。
浜松八幡宮のご案内
名称 | 浜松八幡宮(はままつはちまんぐう) |
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場所(住所) | 静岡県浜松市中区八幡町2番地 地図で確認 |
拝観 | 境内自由 |
交通アクセス | 【電車】遠州鉄道「八幡駅」下車すぐ。または、JR浜松駅から徒歩10分。 |
駐車場 | |
電話番号 | 053-461-3429 |
備考 |
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