石垣栽培と石垣いちご
石垣栽培では石と石との間に作物を植えます。そのため、あまり大きな作物は作れず、また斜面であるため石の上をはう性質のものが適しています。
この栽培に適したのが「いちご」です。昼間の太陽熱が石に吸収され、夜間温度が地表より高くなるという石の保温性を利用することにより、いちごの生育と成熟が早くなります。
久能山の石垣いちごは、玉石を積み上げた石垣の間に苗を植え付けるという独特の方法で栽培しています。なお、こうして収穫された苺が「石垣いちご」と呼ばれていますが、これは苺の品種名ではなく、石垣栽培の生産品であることを表しています。
このページでは、石垣いちご発祥の地であるとともに代表的な産地である静岡県久能山の石垣いちごについて紹介しています。甘くて香りのある新鮮ないちごをぜひ自分の手で摘み取り、春ならではの味覚を堪能してみませんか。
石垣いちご発祥の地
【「石垣いちご発祥の地」の記念碑】
静岡県の久能山は石垣いちご発祥の地です。海に面した久能山の斜面を利用して、明治の末頃から石垣いちごの栽培が始まりました。その後、石垣いちごは静岡の名産物として大きく発展しました。
【「章姫」育成功労者、萩原章弘翁之碑】
石垣いちごとは、日当たりの良い傾斜地に配した石垣の輻射熱を利用した「石垣栽培」によってつくられたイチゴです。現在、久能早生(くのうわせ)や章姫(あきひめ)といった品種が主に栽培されています。特に章姫は大粒で甘さたっぷりの新品種として人気があります。
【海といちご農園の間を走る「いちご海岸通り」】
静岡でいちご狩り
久能海岸沿いを走る国道150線(いちごライン)は、いちご海岸通りとも呼ばれ、50軒以上のいちご農園が並んでいます。毎年1月~5月まで食べ放題のいちご狩りが楽しめます。旬の時期は1月から2月です。なお、時期や品種によっていちご狩りの料金は異なります。
静岡のお土産には特産品の石垣いちごがお勧め。新鮮ないちご以外にも、石垣いちごを使ったジャム、いちごワイン、ジェラートアイスなどの製品も人気があります。
いちご狩りのご案内
名称 | 久能苺狩り連絡協議会 (静岡市駿河区根古屋を拠点とするいちご狩り組合です) |
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場所(住所) | 静岡県静岡市駿河区 地図で確認 |
営業時間 | 各園9:00~16:00 |
休業日 | 各園1/1~5月末まで無休 |
料金 | 大人1,000~2,000円、子供500~1,000円 |
駐車場 | |
電話番号 | 054-237-4720 |
備考 |
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