一加番稲荷神社について

寛永8年（1631）、現在の紺屋町に一加番屋敷（紺屋町加番、町口加番屋敷）が設けられると、その屋敷内に社殿を建て、駿府一加番の守護神として山城国伏見稲荷神社の分霊を勧請しました。

慶安4年（1651）に由比正雪の乱が起こると、一加番屋敷は城に近い横内御門前（駿府城の東側）に移され、それに伴い稲荷神社も新屋敷内に遷りました。

現在、一加番稲荷神社は静岡市葵区の鷹匠1丁目にあります。昭和20年（1945）6月の静岡大空襲において建物は総て焼失しましたが、氏子の奉賛により復興し、今日に至っています。