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観光情報 [埼玉県]

川越さつまいも地蔵の建立について

日本/埼玉県

さつまいもは飢饉や凶作のために備えられる食物として、日本各地に広められました。普及の功労者としては、関東では青木昆陽(甘藷先生、いも神様)、西国では井戸平左衛門正明(いも代官)、四国では下見吉十郎(いも地蔵)が有名です。

下見吉十郎(あさみ きちじゅうろう:1673~1755)は、江戸時代にさつまいもを瀬戸内海の島々に伝えた人物です。彼は島民を飢饉から救ったとして「甘藷地蔵(いも地蔵)」として島内の各地にまつられました。

今は飢える事は無くなりましたが、逆に健康を願う人は増えました。そのため「さつまいもを食べて健康になろう」という願いを込めた現代版の「いも地蔵」の建立が、埼玉県川越市のさつまいも関係者の間で考案されました。そして平成7年(1995)の秋、川越さつまいも商品振興会によって妙善寺の境内に「川越さつまいも地蔵尊」が建立されました。

旅行時期 [2008年10月]

いもの日まつり、いも供養の写真


【川越さつまいも地蔵尊】

いもの日まつりを見学

10月13日サツマイモの日、埼玉県川越市の妙善寺でイモを食べて健康を祈願する催し「いもの日まつり」が開かれました。式典は午後1時30分に始まり、いも祈願奉納(生いも奉納・いも商品奉納)、いも供養、いも法話、奉納芸能と進み、最後にいも菓子と健康祈願いもの無料配布が行われました。この「いもの日まつり」は、芋づくしのお祭りです。


【いも供養の様子】

いも供養でさつまいもに感謝

いもへの感謝の気持ちを奉納する「いも供養」。住職さんがお経をあげる間、参列者が焼香を行いました。いも法話では主催者である住職さんの挨拶に始まり、招待者挨拶、そして「サツマイモ再発見! ~幻のいも「紅赤(べにあか)」 110年~」が上映されました。その後、奉納芸能(いも演芸)が行われ、今年は野津鷹王さんによる南京たますだれが披露されました。


【川越といえば焼いも】

サツマイモの日は、なぜ10月13日?

川越いもは江戸時代後期より焼きいも用のいもとして有名になりました。そして川越は江戸を離れること13里の武蔵野台地の東北端にあることから、「九里四里うまい十三里」と賞せられるようになりました。この九里四里は「栗より」に通じる江戸人ならではの掛け言葉です。

いもの日・さつまいもの日(10月13日)は、この九里四里うまい十三里の13と、さつまいもの旬の10月を結びつけたものです。1987年に川越で全国に向け宣言しました。


【川越の若手農家が、幻のイモ「紅赤」を納品】

川越イモ「紅赤」、若手農家が復活

明治31年(1898)、浦和の山田いちさんが、自分のいも畑で紅色の美しい皮肌のサツマイモを見つけました。突然変異でできたのでしょうか、中は黄色みが濃く、食べればホクホクして大変おいしいものでした。

このイモは紅赤(べにあか)と名づけられ、商品名「金時いも」と呼ばれる川越イモを代表するサツマイモになりました。紅赤は明治末期から第二次世界大戦までの間、川越イモの主力品種でした。ところが今ではほとんど栽培されず「幻のイモ」と呼ばれる状況です

しかし、今年から川越の若手農家(4Hクラブ)の皆さんが生産を開始しました。幻のイモが復活したのです。上の写真は、4Hクラブの代表・戸田大輔さんが川越サツマイモ商品振興会の代表および世話人の方々に、今年収穫されたサツマイモの一部を納品している様子です。なお、川越産サツマイモの現状については、川越市の「広報川越1186号」に詳細が記載されています。


【川越さつまいも地蔵尊】

いもを食べて健康祈願をしよう

10月13日のさつまいもの日は、さつまいもに感謝し、さつまいもを食べ、さつまいも地蔵で健康祈願。皆さんも、いもの日まつり(いも供養)に参加してみませんか。

いも供養のご案内

名称 妙善寺のいも供養、いもの日まつり
場所(住所) 埼玉県川越市菅原町9-6 地図で確認
日時 10月13日、13:30~15:30
参加費 無料
電話番号 049-222-7559
備考

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