氷川神社について
埼玉県川越市の宮下町にある氷川神社(ひかわじんじゃ)は、古墳時代の6世紀半ば頃、大宮の氷川神社から分祀されたと伝わります。
氷川神社の本殿は、天保年間(1830~1843)に川越城主松平斉典が寄進し建立されました。銅瓦葺入母屋造りで、江戸彫りと呼ばれる関東特有の精緻な彫刻が全面に施されています。これらの彫刻は、川越まつりで繰り出される山車の人形を主題にした物語が描かれています。毎年10月に行われる川越市内最大の祭り「川越まつり」は、氷川神社の例大祭の付け祭りが発展したものです。
境内には、江戸城二の丸に建立された東照宮を移築改造した八坂神社(やさかじんじゃ)のほか、柿本人麻呂を祀る人麻呂神社、日本最大級の大きさを誇る木造鳥居、祓いの川、戌岩、絵馬参道などがあります。
氷川神社の写真
【氷川神社の大鳥居】
氷川神社の大鳥居
氷川神社の境内入り口には、朱色の大鳥居があります。高さはなんと約15メートル、木製の鳥居としては日本一の大きさといいます。この大鳥居の扁額の文字は幕末の幕臣・勝海舟の直筆によるものです。
【氷川神社の拝殿】
縁結びのパワースポット
氷川神社は川越の総鎮守で、創建は6世紀にさかのぼるという古社です。夫婦の神様を祀っていることから、昔から縁結びに御利益があります。最近では縁結びのパワースポット、恋愛パワースポットとして有名です。なお、カップルでお参りするとより幸せになるといわれています。
氷川神社では「であいこい守り」や「さくらさく守り」、「縫いつけ守り」など、可愛らしいお守りが豊富です。また、良縁に恵まれるという「縁結び玉」を毎日限定20体、朝8時から無料配布しています。巫女さんの手作りで神職がお払いしたこの縁結び玉、かなりの人気ということで連日早朝から並ぶ人が多いそうです。
良縁祈願祭
氷川神社では毎月2回、8日と第4土曜日の午前8時8分より、「良縁祈願祭」が執り行われます。良縁が授かるようにと縁起のよい末広がりの八の日、八の時刻にあわせています。良縁祈願祭に参列した方へは、縁結び玉、縁結びお守り、絵馬などが授与品として渡されます。ちなみにこちらは予約不要、人数制限もありません。幸せをつかまえたい人はぜひ良縁祈願祭へ。
【本殿の彫刻】
本殿の彫刻について
天保年間(1830~1843)に建てられた本殿には、川越まつりの山車の人形を主題にした彫刻がほどこされています。上の写真は本殿北側の大羽目の彫刻で、源頼朝が由比ヶ浜にて千羽鶴を解き放つ姿です。神社の裏手に回ると、その素晴らしい彫刻の一部を見ることができます。
※普段は氷川神社本殿のまわりに入れません。しかし、川越まつりの神幸祭が行われる日は、本殿の彫刻が一般に特別公開され見学することができます。
【氷川神社の絵馬参道】
氷川神社の絵馬参道
境内にある絵馬参道には、驚くほどたくさんの絵馬が掛けられています。その数は3万個を超えるとか。一般的な絵馬を展示する絵馬堂(絵馬殿、絵馬掛け)に対して、こちらはまるで絵馬トンネルです。
【八坂神社】
八坂神社(やさかじんじゃ)
八坂神社社殿は寛永14年(1637)に江戸城二の丸東照宮として建てられました。後に空宮となったため、明暦2年(1656)に川越城内にあった三芳野の外宮として城内東南の隅に移築されました。さらに川越城の廃城により、明治5年(1872)に現氷川神社の境内に移され、八坂神社社殿となりました。
八坂神社社殿は、建立当初は相当の規模(現在の4倍ぐらい)であったものを明暦の移築の際に縮小したものと思われます。江戸城内の宗教的建造物の遺構としては全国唯一の存在として、その歴史的価値が高く評価されています。
【柿本人麻呂神社と山上憶良の歌碑】
柿本人麻呂神社
万葉の歌人、柿本人麻呂(かきのもとひとまろ)を祭神とする社です。人麻呂の子孫といわれる綾部家の先祖が、戦国時代に川越に移住した際、氷川神社へ祀ったと伝わります。(柿本人麻呂を主祭神として祀る神社は、柿本神社として日本各地に存在します)
歌道上達、学業成就のみならず、人麻呂を「人丸」と表記することから、火止マル(ひとまる)で火防、人産マル(ひとうまる)で安産の神様としても、古くから信仰を集めています。
【戌岩】
安産・子授けの戌岩(いぬいわ)
その名のとおり犬に見える岩です。片耳を垂らした犬の横顔に見えます。犬はお産が軽く、多産なことから、古くより安産・子宝を象徴する動物と伝えられています。安産・子授けを願う人は、この戌岩の鼻先を撫でると良いそうです。
縁結びに良縁恋愛、安産など、オメデタイ雰囲気が漂う氷川神社。川越観光の際には、ぜひ足を運んでみて下さい。
氷川神社のご案内
名称 | 氷川神社(ひかわじんじゃ) |
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場所(住所) | 埼玉県川越市宮下町2-11-3 地図で確認 |
拝観 | 境内自由 |
交通アクセス | 【バス】川越駅より東武バス神明町車庫行、喜多町下車、徒歩5分 【車】関越自動車道「川越I.C.」から約20分 |
電話番号 | 049-224-0589 |
備考 |
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