日枝神社について
埼玉県川越市の小仙波町にある日枝神社(ひえじんじゃ)は、平安時代の天長7年(830)、無量寿寺(後の喜多院)創建の際、その鎮守として比叡山坂本の日吉山王社を勧請したのが始まりです。御神体は僧形の大山咋神(おほやまくひのかみ)。
本殿は朱塗りの三間社流れ造り、屋根は銅板葺で、国の重要文化財に指定されています。建築時期は寛永15年(1638)の大火後に再建されたのか、それともそれ以前かは不明です。ただし、建築の一部に古形式が認められ室町時代末期(16世紀後半)とも考えられています。拝殿は平成16年に再建され、桁行3間、梁行2間、入母屋造、柿葺型銅板葺です。
日枝神社のある場所は、仙波日枝神社古墳(多宝塔古墳)という前方後円墳です。前方部の一部に日枝神社が建築され、後円部の上にはかつて多宝塔(現在は喜多院に移築)がありました。
江戸の天下祭で有名な赤坂の山王社は、文明10年(1478)に太田道灌が江戸城を築くにあたって、この川越日枝神社を分祀し、後に東京都千代田区永田町に移したものです。
日枝神社の写真
【日枝神社の鳥居】
日枝神社を見学
喜多院の山門を出ると、県道を隔てた角地に素朴な社殿があります。喜多院の鎮守社である日枝神社です。もと喜多院の境内地にありましたが、大正時代に県道が開設されると現在のような分離した形となりました。
【日枝神社の本殿】
【日枝神社の拝殿】
【底なしの穴の跡】
喜多院の七不思議 底なしの穴
喜多院七不思議の一つ、「底なしの穴」です。今は埋められ囲いがあるだけですが、昔はこの穴にお札を納めると、翌朝、1キロはなれた龍池弁財天(たついけ べんざいてん)の双子池に浮いた、との伝承があります。
また、いくらたくさんのゴミを投げ込んでも、一晩のうちに無くなってしまうので、底無掃溜(そこなしはきだめ)ともいわれています。
日枝神社のご案内
名称 | 日枝神社(ひえじんじゃ) |
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場所(住所) | 埼玉県川越市小仙波町1-4 地図で確認 |
拝観 | 境内自由 |
駐車場 | 喜多院に有料駐車場あり |
電話番号 | 049-222-0859(喜多院拝観寺務所) |
備考 |
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