鴻巣人形(鴻巣びな)の歴史
ひな人形の産地として知られる鴻巣市(こうのすし)。その特産品「鴻巣びな」は、天正年間(1573~1591)に京都伏見の人形師がこの地に移り、瓦びなの製作を始めたのが起源とされます。
鴻巣のひな人形は江戸時代中頃から盛んになり、「鴻巣びな」として知られるようになりました。関東三大雛市の一つに数えられ、特に着物の着付けは関東一という評判で、江戸の職人が修行に来るほどでした。
明治になっても「鴻巣びな」の製作は盛んで、勧業博覧会で賞を受けたり天皇家に献上するなど、その製品の優秀さが全国に知れ渡りました。現在では埼玉県の伝統的手工芸品に指定され、多くのひな人形が全国に出荷されています。
2019年度の鴻巣びっくりひな祭りは、2019年2月20日(水)~3月10日(日)まで開催されます。祭りの日程は、鴻巣びっくりひな祭り公式サイト、または鴻巣市公式ウェブサイトで確認できます。イベント情報、会場アクセスの案内もあり。
※2016年度より鴻巣びっくりひな祭りのメイン会場は、鴻巣市役所から「エルミこうのすショッピングモール(鴻巣市本町1丁目1番地2号)」に変更となりました。
鴻巣びっくりひな祭りの写真
【鴻巣市役所】
鴻巣びっくりひな祭りに行こう
3月3日の桃の節句に欠かせないものといえば雛人形。その雛人形の全国的な産地である埼玉県鴻巣市の市役所で、鴻巣びっくりひな祭りが開催されました。
メイン会場は鴻巣市役所のロビー、第2会場はJR鴻巣駅前の「エルミこうのすショッピングモール」でした。エルミ会場では、五角錐型ひな壇、および鴻巣ひな人形協会による平飾りが設置されました。
※2016年度より鴻巣びっくりひな祭りのメイン会場は、鴻巣市役所から「エルミこうのすショッピングモール(鴻巣市本町1丁目1番地2号)」に変更となりました。
【鴻巣市役所で、鴻巣びっくりひな祭りを開催】
【ピラミッド型ひな壇】
日本一の高さを誇るピラミッド型ひな壇
鴻巣市役所1階のロビーに飾られたピラミッド型ジャンボひな壇です。底の一辺は5メートル、高さ6.24メートル、28段あります。飾られている人形は、なんと1,746体!今年のピラミッドひな壇は昨年より50センチ高く、2段増え、人形も300体以上多くなっています。すでにロビーの天井ぎりぎりに達し、迫力たっぷり、見上げる大きさにびっくりなひな壇です。
【ロビーの天井ぎりぎりです】
鴻巣びっくりひな祭りのたくさんの人形は、市の広報誌などの呼びかけに市内外の家庭から提供されたものです。2009年度の人形総数は、メイン会場の鴻巣市役所が4,813体、エルミ会場が533体、吹上支所及び市内各所が351体。合計で5,697体もの人形が展示されました。
【一体一体の顔の表情を拝見】
精緻精細に作られた人形は1つ1つ表情や着物が異なり、どれも個性的で見ていて飽きません。中には100年前の雛人形や、背中に蝶の羽根をつけた「胡蝶の舞」といわれる珍しい人形も飾られていました。
【少女も見惚れる等身大の享保雛】
享保雛について
享保雛(きょうほうびな)は、江戸時代中期の享保年間(1716~1735)に流行したといわれる雛です。比較的大型で、面長の顔が多く、装束は金襴(きんらん)や錦(にしき)を用いているため豪華な印象を与えます。
男雛は束帯(そくたい)に似た衣装、女雛は五衣(いつつぎぬ)・唐衣(からぎぬ)に似せた衣装で、綿を入れて丸くふくらませた緋色の袴を着けています。写真の女の子2人が、頭に天冠(てんかん)をかぶり、手に檜扇(ひおうぎ)を持つ女雛を長い間眺めていたのが印象的でした。
【御殿雛(ごてんびな)】
上の写真は嵯峨御所(大本山大覚寺)がモデルとなった御殿雛です。作成された時期は昭和初期から30年代といわれます。
【青竹を使った可愛らしいひな飾り】
【お殿様のお供をする隋身】
人形町を散策してみませんか?
鴻巣市の旧中山道沿いには、人形関連業者がずらりと並ぶ「人形町」があります。人形町では人形の作業工程を見学させてくれる店や、ひな人形の歴史についての資料館を併設する店もあります。鴻巣びっくりひな祭りを見学した後、市内の人形町を散策するのもお勧めです。
鴻巣びっくりひな祭りのご案内
名称 | 鴻巣びっくりひな祭り |
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場所(住所) | 埼玉県鴻巣市本町1-1-2 地図で確認 |
開催場所 | エルミこうのすショッピングモール |
開催期間 | 2月中旬から3月上旬まで |
開催時間 | 期間中の見学時間は10時~21時 |
料金 | 無料 |
交通アクセス | 【電車】JR高崎線「鴻巣駅」東口に直結、エルミこうのすショッピングモール |
駐車場 | 700台 |
駐車場料金 | |
電話番号 | 080-5067-2009(鴻巣市商工課) |
備考 |
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