古代ローマの中心地
ヴェネツィア広場からコロッセオを結ぶフォーリ・インペリアーリ通り周辺には、古代ローマ時代のたくさんの遺跡が残ります。
ローマの原点ともいえるフォロ・ローマノを始め、皇帝たちによって造られた公共広場フォーリ・インペリアーリ、パラティーノの丘、そして、巨大な円形闘技場コロッセオなど、古代ローマの見所が満載のエリアです。
ローマの休日名所めぐり(2)
【フォロ・ロマーノのパノラマ写真】
ジョーとアン王女が出会った場所
フォロ・ロマーノとは、古代ローマ帝国の政治・経済・宗教の中心となった広場のことをいいます。映画「ローマの休日」ではポーカーをやめて帰宅する途中のジョーが、フォロ・ロマーノのセプティミウス凱旋門そばの石垣の上で寝ているアン王女を見つける場所です。
【セプティミウス・セヴェルスの凱旋門】
このフォロ・ロマーノは修復作業だけでなく、現在も発掘調査が続いています。そのため撮影当時あった石垣は修復の際に取り払われ、またタクシーが走ってきた道も閉鎖されています。
【パラティーノの丘からフォロ・ロマーノを眺める】
上の写真、中央に写っているレンガ造り4階建ての建物は、古代ローマ時代の政治の中心であった元老院です。シェークスピア作「ジュリアス・シーザー」の中で、シーザーが「ブルータスよ、お前もか」と叫んで殺される場所としても有名です。
【コロッセオ】
ローマの古代競技場、コロッセオ
ローマ観光で2人がヴェスパ(スクーター)に乗って最初に訪れる場所が、巨大な円形闘技場コロッセオです。そういえば、寝ぼけたアン王女が自分の家だと言い張っていた場所ですね。
【コロッセオの入口付近】
コロッセオは長径188m、短径156m、外周527mにおよぶ楕円形をしています。座席数は約5万、剣闘士や猛獣の戦いなど様々な見せ物が行われていました。
【フォルトゥーナの神殿】
フォルトゥーナの神殿とヴェスタの神殿
アン王女が警察から出てきたとき背後に見えるのが、真実の口広場にある2つの神殿、フォルトゥーナの神殿(フォルトゥナの神殿)とヴェスタの神殿(ウェスタの神殿)です。
フォルトゥーナの神殿は、正面に4本の円柱を持つ四角い神殿です。この神殿が初めて造られたのは紀元前6世紀にさかのぼり、港の守護神ポルトゥヌスに捧げられたものといわれています。
【ヴェスタの神殿】
ヴェスタの神殿は、20本のコリント式の柱に囲まれた円形の神殿です。ローマに残る大理石の神殿としては最も古く、紀元前2世紀後半に建造されました。
【真実の口】
真実の口について
警察でアン王女が「結婚式のため急いでいる」と言ったらしいのですが、その上手にウソを言ったことに対してジョーが連れて行く場所がサンタ・マリア・イン・コスメディン教会にある「真実の口」です。
「ウソつきがこの口の中に手を入れると噛む」という言い伝えがあるため「真実の口」と呼ばれています。実際は、海神トリトーネの顔に似せて彫られた、古代ローマ時代のマンホールの蓋です。
映画の撮影で、ジョーが上着の袖に手首を隠す場面は、グレゴリー・ペックのアドリブでした。オードリー本人はまったく知らず、とても驚いていましたね。
(次ページ、「ローマの休日」名所めぐり(3)に続く)
ローマの休日の撮影場所のご案内
名称 | ローマの休日 フォロ・ロマーノ、コロッセオから真実の口 |
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場所(所在地) | ローマ、コロッセオ周辺 地図で確認 |
国名(地域名) | イタリア |
備考 |
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