どうしてマヤ文明は滅亡したの?
最新の科学調査でユカタン半島にある湖を調べたところ、堆積物に含まれている貝殻の化石から激しい干ばつが急激に何度も、この地域を襲ったことがわかりました。
一面緑のジャングルに覆われた景色も、約1,100年前に起きた干ばつ時は、ひからびた大地が延々と広がる状態だったのでしょう。現在この気候の激変が原因でマヤ文明が滅亡したと考えられています。
ティカル3号神殿と4号神殿
【ティカル3号神殿(後ろ側)】
3号神殿(Temple III, Temple of the Jaguar Priest)は高さ55m、西暦810年に建造されました。神殿のはりにジャガーの毛皮に身を包んだ王が彫刻されていたことから、ジャガー神官の神殿と呼ばれています。
【ティカル3号神殿】
ジャングルの切れ目から神殿の一部がどうにか見えました。ピラミッド部の表面は森の木々に埋り、階段も復元されていません。
【ティカル4号神殿】
続いて4号神殿(Temple IV, Temple of the Double-Headed Serpent)です。4号神殿は高さ72m、西暦741年に建造されました。ティカル遺跡のなかでは一番高い建造物です。この神殿は、双頭の蛇の神殿と呼ばれています。
【ティカル4号神殿を登る】
3号神殿と同じく4号神殿のピラミッド部も土と樹木に覆われています。しかし、手すりつきの階段が設置してあるので、簡単に頂上へ登ることができます。
【1号神殿、2号神殿】 |
【3号神殿】 |
【失われた世界のピラミッド】 |
ティカル4号神殿からの眺め
マヤ文明最大の都市ティカル。その中でも一番高い建物、4号神殿からの眺めです。周囲はすべて、地平線まで緑のジャングルが続いています。そのジャングルの中にたたずむ神殿やピラミッド…。
「この景色を見るためにティカルまでやってきた」と言ってもいいほどです。あまりの素晴らしさに、しばらく無言でこの景色に見入ってしまいました。最高の眺めです。
この景色、映画「スター・ウォーズ 新たなる希望(エピソードIV)」の中でも見ることができます。映画では、銀河の辺境にある惑星ヤヴィンの4番目の衛星に、古代遺跡を再利用した同盟軍の秘密基地があるという設定で、この4号神殿からの眺めが使われています。
最後に
事前に調べた情報では、草木が生い茂ったジャングルの中を進んで行くイメージでした。しかし、観光用の通路はきれいに整備され、とても歩きやすくなっていました。やぶで肌を切るようなこともありません。
神殿には手すりつきの階段があり、転落防止用の柵を設置するなど安全面も良くなっています。
日中は日差しが強く、帽子や水筒は必須です。(神殿の前でペットボトル入りの水を売ってました)
時期的なものかもしれませんが、スコールにも遭わず、蚊や虫などは全然いませんでした。(ホエザルの群れを見ました)
ずいぶん観光地化しているようですが、美しい自然やたくさんの建造物など、見所が山ほどあります。マヤの歴史などを勉強しておくとより楽しめるでしょう。時間があれば2日ぐらいかけゆっくりと見学したい場所です。
ティカル遺跡のご案内
名称 | ティカルの神殿とマヤの滅亡について - ティカル4号神殿を登る |
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場所(所在地) | グアテマラ北部、ペテン地方 地図で確認 |
国名(地域名) | グアテマラ |
備考 |
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