地理雑学 [土地利用]
円形農場 - スプリンクラーを使った大規模な灌漑農業
写真はアメリカ合衆国中西部に位置するカンザス州の円形農場(ピボット灌漑、センターピボット)です。円形農場では、正方形の土地の中心に回転する散水用アームの軸を置いて、中心から伸びる散水器(スプリンクラー)がゆっくり回りながら、水を円形の耕地に供給していきます。
このカンザス州の円形農場で使われている水は、ロッキー山脈に降った雪が解けて地下水となった水をくみ上げて使用しています。航空写真では地平線まで続く農場が見られます。アメリカの農業は日本の農業とは規模がまったく違うことが見て取れます。
砂漠の中の円形農場
サハラ砂漠やアラビア半島の砂漠地帯でも、ピボット灌漑により小麦や家畜の飼料を栽培しています。下の写真は砂漠での円形農場の様子です。円の色の違いは、農作物の種類や生育状態、収穫状況の違いを表します。
飛行機からも見える円形農場
以前、旅行でドバイへ行く途中、アラビア半島の上空を通過したとき写真のような丸い模様がたくさん並んでいたのを覚えています。下の地図ではエジプトのスエズ運河沿いにある円形農場も紹介しています。
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地図の場所: カンザス州の円形農場 / サウジアラビアの円形農場 / リビアの円形農場 / エジプトの円形農場 / ストリートビュー: カンザス州の円形農場(散水用アーム) → 同じ場所の航空写真 / |