旧居留地について
慶応3年(1868)に神戸港の開港と同時に設けられたのが、外国人に対して居住・営業が自由に許可された地域、居留地(きょりゅうち)です。
居留地は横浜・長崎・神戸・大阪・東京などにありましたが、明治32年(1899)、条約改正により廃止・返還されました。そして、居留地は旧居留地と呼ばれるようになりました。
旧居留地の写真(2)
【大丸神戸店】
元町にある大手百貨店、大丸神戸店(だいまるこうべみせ)は、旧居留地の中心的存在です。阪神淡路大震災により東半分(本館部分)が全壊しましたが、平成9年(1997)に新館として再建されました。
大丸神戸店はヨーロッパ風の回廊や御影石を用いた外装など旧居留地の歴史的な街並みを生かした美しい建物です。旧居留地エリアでひと休みしたいときは大丸神戸店前のベンチがお勧め。
【旧居留地38番館】
南正面に配された4本のイオニア式円柱と入口のチェッカーフラッグが特徴的なこの建物は、昭和4年(1929)に建設された旧居留地38番館です。
【入口のチェッカーフラッグ】
旧居留地38番館はアメリカの建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計で、ナショナル・シティバンク・オブ・ニューヨーク神戸支店として使用されました。現在はリブ・ラブ・ウエスト(LIVE LAB. WEST)という大丸神戸店の別館として使われています。
【クリエイト神戸ビル】
クリエイト神戸ビルは、神戸ルミナリエ開催時のメインストリートである仲町通りに面して立つビルです。このビルには、神戸らんぷミュージアムというユニークな博物館があります。
神戸らんぷミュージアムは「あかり」をテーマにした博物館です。人類初のあかりから文明開化のあかりまで、各時代の様々な照明器具を展示しています。なかでも美術品・芸術品ともいえる外国製のランプは必見です。
【神戸市立博物館】
京町筋に面して建つ神戸市立博物館は、正面にドリス様式の円柱を6本配し、まるでギリシャ神殿のような建物です。
建物は昭和10年(1935)、横浜正金銀行神戸支店として建設され、戦後は東京銀行神戸支店として使用されました。その後同銀行は移転、それまで市内に点在していた神戸市立南蛮美術館と神戸市立考古館を統合し、昭和57年(1982)、神戸市立博物館として開館しました。
【旧居留地15番館】
神戸市立博物館の隣にある旧居留地15番館は、明治13年(1880)にアメリカ領事館として建てられたコロニアルスタイルの美しい洋館です。平成元年に国の重要文化財としての指定を受けました。
平成7年(1995)の阪神淡路大震災で全壊してしまいましたが、平成11年に復元され、現在は「カフェ・ド・神戸 旧居留地15番館」としてレストラン&カフェの営業をしています。
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