長瀞について
長瀞(ながとろ)は、埼玉県秩父郡の北東部(皆野町~長瀞町)、荒川の中流に位置する景勝地です。年間200万人以上の観光客が訪れる埼玉県屈指の観光名所で、1月のロウバイに始まり、梅や桜、夏は船玉まつり、秋は紅葉というように、四季を通じてたくさんの人々でにぎわいます。
特に長瀞の紅葉はライン下りから眺めるのがおすすめで、赤や黄に染まる木々と岩石の続く岩畳との鮮やかなコントラストが見事です。長瀞はすぐれた渓谷美と地質学の学術的価値により、1924年(大正13)12月9日、国の名勝及び天然記念物に指定されました。
長瀞ライン下りの写真
【長瀞名物ライン下り】
長瀞ライン下り(舟下り)
自然がつくり出した美しい景観の中を、手漕ぎ船で下る長瀞ライン下りは、年間20万もの人々を乗せる長瀞の名物です。
この長瀞ライン下りの歴史は古く、「舟下り」は明治の中頃から始められました。一般に知られるようになったのは大正時代からです。そして「長瀞ライン下り」として人気が高まったのは昭和30年代末からになります。
【岩畳前の船着場、対岸は白鳥島】
ライン下りのコースについて
ライン下りは岩畳を境に、上流Aコース(親鼻橋~岩畳)と下流Bコース(岩畳~高砂橋)、そして全コース(親鼻橋~高砂橋)の3種類があります。流れが急でスリルがあるのは上流Aコース、緩やかな流れで新緑や紅葉など景色を楽しみたい場合は下流Bコースがお勧めです。
所要時間はAB各コース3kmで約30分、全コース6kmは約1時間です。予約は不要、長瀞駅から徒歩1分のところに長瀞ライン下り案内所があり受付をしています。(※繁忙期はA・Bコースを選べないことがあります。増水時、荒天時には営業を見合わせることがあります)
上流Aコースの途中にある荒川橋は、蒸気機関車・パレオエクスプレスが走ります。パレオエクスプレスは土・日曜、祝日を中心に運行し、荒川橋は11時頃と15時頃に通過します。運がよければ船からSL列車を眺めることができます。
【岩畳から長瀞ライン下りを望む】
船の定員は20人前後、船頭さんの楽しい話を聞きながら、長瀞の美しい渓谷を滑るように、ときに激しく、ときに穏やかに進みます。船上からは岩畳の他に、明神の滝、小滝の瀬といった滝や、清流に浮かぶ奇岩(ラクダ岩、カエル岩など)が見られます。
1隻の船に船頭は2人、前にいるのが親方で後ろは舵取り。5メートルもの竿を使って長さ11メートルの船を自由自在に操れる一人前の船頭になるには、3年はかかるそうです。
長瀞ではライン下りの他に、カヌー、カヤック、大きなゴムボートに乗り激流を下るラフティング、岩畳周辺を周遊する屋形船を楽しむこともできます。長瀞の変化に富んだ川の流れは、カヌーやラフティングに最適です。人気も年々高まってきています。
【岩畳に咲くユキヤナギ】
長瀞には花のスポットがたくさんあります。岩畳に咲く雪柳(ゆきやなぎ)もその一つです。見頃は3月下旬から4月上旬。岩畳のあちこちで野生の雪柳が細かな白い花を咲かせます。群生している所では淡雪が積もったようにも見えます。
(次ページ、長瀞の岩畳と奇岩に続く)
長瀞ライン下りのご案内
名称 | 長瀞ライン下り(ながとろ らいんくだり) |
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場所(住所) | 埼玉県秩父郡長瀞町 地図で確認 |
営業日 | 3月上旬から12月上旬 |
料金 | ABコース 大人:1,550円 子供:750円 全コース 大人:2,900円 子供:1,300円 |
駐車場 | 長瀞駅周辺に有料駐車場あり |
駐車場料金 | 普通車1台あたり1日500円 |
電話番号 | 0494-66-0950(長瀞ライン下り案内所) |
備考 |
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