地理雑学 [日本地理]
日本のロケット打ち上げ場はどこ?
日本でロケットを打ち上げている場所は、種子島宇宙センター(たねがしまうちゅうセンター)と内之浦宇宙空間観測所(うちのうらうちゅうくうかんかんそくしょ)の2か所です。
ロケットを打ち上げる場所は、発射時の騒音や振動、ロケットからの部品落下などを考慮して、人口密集地から離れた場所に作られます。また、ロケットは地球の自転速度を使って打ち上げられるので、赤道に近く東向きに打ち上げられる場所が必要になります。
種子島宇宙センターについて
日本で大型ロケットの打ち上げを行っているのが、鹿児島の南、種子島東南端の海岸線に面する種子島宇宙センターです。昭和44年(1969)旧宇宙開発事業団の発足とともに設立されました。
種子島宇宙センターは、ロケットの組立てから打ち上げ、そして衛星の最終チェック・ロケットへの積み込みまでを行う日本最大の宇宙開発施設です。センター内には大型ロケットの発射場のほか、液体ロケットエンジンや固体ロケットブースターの地上燃焼試験を行う試験設備、宇宙科学技術館、増田宇宙通信所、宇宙ヶ丘追跡所、光学観測所などの施設があります。
また、種子島宇宙センターには、竹崎展望台というロケット打ち上げ時のマスコミ向け展望台もあります。竹崎展望台は、ロケット発射場が眺められる最高の場所です。
内之浦宇宙空間観測所について
種子島宇宙センターとともに日本のロケット打ち上げ場となっているのが、鹿児島県にある内之浦宇宙空間観測所です。科学観測ロケットや科学衛星の打ち上げ、それらの追跡・データ取得などを担当する施設です。打ち上げ実験が行われるときには見学所が作られます。
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