神戸の元町商店街と南京町
兵庫県神戸市の中央区に元町商店街と南京町(なんきんまち)中華街があります。元町商店街は神戸を代表する名店・老舗店が、南京町は中国料理店や雑貨店が多く集まっています。互いに隣り合う場所にあり、いくつもの路地で繋がっています。
日本三大中華街のひとつ南京町は、神戸を代表する観光地です。観光客にも人気があり、とくに春節祭や中秋節には多くの人が訪れます。このエリアでは気ままに商店街を散歩したり、屋台の料理を食べながら中国雑貨を見てまわるのがお勧めです。中華料理といっても日本人向けの味つけ、安くて美味しいのが南京町の料理の特徴です。
神戸元町商店街の写真
【元町1丁目、ラ・ルーチェ】
神戸元町商店街を見学
元町駅に近い大丸神戸店前の交差点に面して立つガラスアートのアーチ、ラ・ルーチェが、元町商店街1丁目の目印です。元町商店街は東の1丁目から西の6丁目まで、300軒以上もの店が並ぶ一大商店街です。
全長1.2kmのショッピングストリートは、すべて屋根のあるアーケードになっています。このアーケード、実は日本で最初に造られたアーケードで昭和28年(1953)7月に完成しました。
【アーケードの続く元町商店街】
商店街には神戸名物の瓦せんべい 亀井堂総本店をはじめ、洋服から呉服、お菓子店まで神戸を代表する名店・老舗店が並んでいます。
1丁目から2丁目は、南京町と隣接しています。そのせいか、とても賑わっていました。しかし、西へ行くとほど人通りは少なくなり、6丁目あたりは閉まっている店が多く感じられました。同じ商店街でも1丁目と6丁目では、その雰囲気が異なっています。
【元町6丁目と兵庫県里程元標】
6丁目を出たところには昔の旅人の道しるべだった兵庫県里程元標(ひょうごけん りていげんぴょう)があります。
【兵庫県里程元標】
兵庫県里程元標について
兵庫県里程元標は明治6年(1873)、相生橋(あいおいばし)の西詰に建てられました。この里程元標は神戸から各地までの距離を測るときの起点となる重要なものでした。その後、昭和6年(1931)に相生橋の撤去と共に取り除かれ保存され、昭和35年(1960)に湊川神社の正門東側へ移設されました。平成16年(2004)には、きらら広場の改修にあたり現在の場所に再度移設されました。
神戸南京町の写真
【神戸南京町の長安門】
神戸南京町を見学
元町商店街1丁目から2丁目の南側一帯が神戸のチャイナタウン、南京町(なんきんまち)です。横浜・長崎と並ぶ日本三大中華街のひとつとして全国的に有名です。東入口の長安門から西の西安門まで東西280mの通りには、中華料理店や食材店、雑貨店が並びます。また店先には屋台も出ていてとても賑やかです。
【たくさんの招き猫】
南京町には3つの門があります。東の入口には長安門、南の入口には海栄門、そして西の入口には西安門があります。
西安門は阪神淡路大震災から10年の節目を迎える時に、復興から飛躍へのシンボルモニュメントとして建てられました。門の西面には「西安門」を、東面には失ったものを取り戻す「復興」の意味を持つ「光復」の文字が掲げてあります。
【西安門】
南京町の春節祭と中秋節
南京町では中国の旧正月を祝う春節祭(しゅんせつさい)が毎年1月下旬から2月下旬に行われます。獅子舞や龍舞、中国舞踊など様々な出し物を見物に全国から人が集まります。昭和62年(1987)から始まった南京町春節祭は、地域無形民俗文化財に指定され神戸を代表するイベントになっています。
また、平成8年(1996)からは、春の春節祭に対応する秋の中秋節(ちゅうしゅうせつ)が始められました。中国三大節句のひとつ中秋節は、旧暦8月15日の十五夜(9月中旬から10月上旬)に秋の収穫を祝う祭りです。南京町の中心には南京町広場があり、春節祭や中秋節が賑やかに行われます。
元町駅のご案内
名称 | 元町駅(もとまちえき) |
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場所(住所) | 神戸市中央区元町高架通1-100 地図で確認 |
線区 | JR神戸線(東海道本線) |
駅構内図 | 元町駅構内図 |
南京町への アクセス |
JR・阪神「元町」駅より徒歩約5分 JR・阪急・阪神「三宮」駅より徒歩約10分 |
備考 |
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