雪塚稲荷神社について
埼玉県川越市の幸町にある雪塚稲荷神社(ゆきづかいなりじんじゃ)は、文政6年(1823)に起きた町民による「白狐打ち殺し事件」に端を発し、その祟りを静めるために建てられた社です。
当初、雪塚稲荷創始に関する話は昔からの言い伝えでしか残っていませんでした。ところが昭和55年、社殿を改修する際に床下を壊したところ、白狐伝説を裏づける物が発見されました。それは「雪塚稲荷神社遺躰」と刻まれた石板で、石板には「文政6年2月12日御霊昇天 同年3月12日御礼祭日と定め同年同日雪塚稲荷神社と称す」と銘記されていました。文政6年から157年後の大発見でした。
雪塚稲荷神社の御利益は商売繁盛
雪塚稲荷神社は創建以来、とくに商売繁盛に霊験があるとされています。そのため町内のみならず、遠隔地の信者や近隣末社の人々の不断の信仰に支えられてきました。川越の願いごとめぐりでも「商売繁盛」とされ、神前に額づく参拝者は絶えません。なお、雪塚稲荷神社では毎年4月12日を例大祭の日としています。
雪塚稲荷神社の写真
【白狐伝説で知られる雪塚稲荷神社】
雪塚稲荷神社を見学
雪塚稲荷神社は、陶舗やまわ(原家住宅)の隣にある参道を入った長喜院山門のすぐ右手にあります。
【難しい漢字の「雪」】
【「三峯」ではなく、三峰神社】
【雪塚稲荷神社の拝殿】
雪塚稲荷の伝説
江戸の昔、ある大雪の夜、南町の通りに一匹の白狐が迷いあらわれた。これを見た若い衆数人が白狐を追い回してついに打ち殺し、挙句の果てにその肉を食したところたちまち熱病にかかり、さらに毎夜大きな火の玉が街に現れるようになった。
町内の者はこれを白狐の祟りだとして恐れおののき、近くの長喜院の境内に社をたて、白狐の皮と骨を埋めて塚を築き、雪の日のできごとであったことにちなんで、雪塚稲荷神社と名付けて奉斎した。
~雪塚稲荷神社創始の口碑より~
雪塚稲荷の昔からの言い伝えで、白狐の祟りを収めるために社を建て、白狐の霊を祀った、というお話です。ところであの白狐は、東松山の箭弓様のお使いで、王子のお稲荷さんに行く途中だったといわれています。
雪塚稲荷神社のご案内
名称 | 雪塚稲荷神社(ゆきづかいなりじんじゃ) |
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場所(住所) | 埼玉県川越市幸町5-8 地図で確認 |
拝観 | 境内自由 |
交通アクセス | 【電車】西武新宿線「本川越駅」下車、徒歩15分 |
備考 |
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