巾着田について
埼玉県日高市の高麗本郷にある巾着田(きんちゃくだ)は、8世紀はじめ高句麗(こうくり、古代朝鮮)から渡ってきた人々が住み着き、高度な農耕生活を営んでいた場所です。
当時、この地は高麗郷(こまごう)と呼ばれ、高麗川(こまがわ)の蛇行を利用して川をせき止め、内側にあふれた水を導いて水田を作っていました。その地形を日和田山から見ると形が巾着袋に似ているため、いつのころからか巾着田と呼ばれるようになりました。
巾着田では春に「巾着田菜の花まつり」、秋に「巾着田曼珠沙華まつり」が開催されます。ステージイベントや特産品の販売、参加型イベントなど、様々な催しが予定されています。祭りの詳細日程は、日高市観光協会の公式ウェブサイトで確認できます。
巾着田の写真
高麗郷民俗資料館 |
【巾着田・高麗川の酒】 |
【水車小屋】 |
巾着田の見所
埼玉県を代表する観光スポットとなった巾着田。春には桜と菜の花が、梅雨の時期はアジサイ、夏にはハスが見頃となります。そして秋になると高麗川堤防の外側、約1.5kmの土手沿いを約500万本の彼岸花(曼珠沙華:まんじゅしゃげ)が埋めつくします。
【約500万本の彼岸花が群生】
巾着田といえば彼岸花
彼岸花は例年9月中旬から9月下旬にかけて開花し、雑木林の中を真っ赤に染めます。また、遅咲きの彼岸花が開花する9月下旬頃になると、堤防の内側ではコスモスとソバの花が見頃を迎えます。
【高麗川】
バーベキューお勧めスポット
巾着田にある休憩所から高麗川上流に向かって行ったところは広々とした河原になっています。この河原一帯は川遊び場に指定され、春にはバーベキューやキャンプで、夏には川遊びを楽しむ人でにぎわいます。
【日和田山とコスモス】
巾着田の名前の由来
巾着田の名前は、日和田山(ひわださん)から見下ろす高麗川の地形が、昔小銭などを入れた巾着袋のような形に見えることに由来します。巾着の中は直径約500メートル、面積約17ヘクタールの平地です。なお、日和田山の中腹にある金刀比羅神社まで登れば巾着田のその姿を確認することができます。
【高麗錦の万葉歌碑】
高麗錦について
高麗錦とは大陸から伝えられた技術による高級な綿織りのことをいいます。当時この地は高麗郷(こまごう)と称し、大陸からの渡来者が高度な文明を周辺諸国に伝えていました。平成2年11月10日、日高市はこの当時をしのび、郷土の歴史を誇りをもって後世に伝えるために、万葉学者文学博士・中西進先生の揮毫による歌碑を建立しました。
【奥武蔵自然歩道】
奥武蔵自然歩道をハイキング
巾着田の広大な田畑を斜めに突っ切るような形で農道があります。この農道は奥武蔵自然歩道(約11km)の一部です。奥武蔵自然歩道は、文化財や史跡を訪ねながら、豊かな森林と高麗川の清流、そして広大な展望と、変化に富んだハイキングが楽しめます。
巾着田のご案内
名称 | 巾着田曼珠沙華公園(きんちゃくだまんじゅしゃげこうえん) |
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場所(住所) | 埼玉県日高市高麗本郷 地図で確認 |
入場料 | 無料 (※有料期間あり) |
※有料期間 | 9月上旬から10月上旬、午前7時~午後5時、1人200円(高校生以上)※彼岸花の開花状況により変更する場合があります。 |
交通アクセス | 【電車】西武池袋線「高麗駅」下車、徒歩15分 |
駐車場 | 駐車場あり(24時間利用可能) |
駐車場料金 | 普通車: 500円、中・大型バス: 3,000円、バイク: 100円 |
電話番号 | 042-982-0268(巾着田管理事務所) |
備考 |
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