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観光情報 [埼玉県]

ハンカチの木について

日本/埼玉県

ハンカチの木は1科1属1種の珍しい植物で、公園樹や庭木として人気の高い木です。ヨーロッパでは植物園や公園でよく利用される樹木として知られています。

ハンカチの木は4月下旬から5月上旬ごろ、大きな苞(ほう)のついた花をつけます。この苞が純白のハンカチを2枚つるしたように見えることから「ハンカチノキ」といわれています。また、白鳩が飛び出す様をたとえて「ハトノキ」の別名もあります。

※2019年4月28日、智光山公園の都市緑化植物園で、ハンカチの木が見頃を迎えました。

旅行時期 [2008年5月]

ハンカチの木の写真


【ハンカチの木】

智光山公園のハンカチの木を見学

埼玉県狭山市にある都市緑化植物園(智光山公園)のハンカチの木です。毎年ゴールデンウィークの頃になると、まるで真っ白なハンカチが枝にぶら下がっているように見えることで有名です。今年も見頃を迎えたようなので、さっそく見物に行ってきました。


【まるで風にゆらぐハンカチのようです】

【まだ黄緑色のハンカチの木】

白いハンカチは、葉が変化したもの

白いハンカチに例えられ花びらと思われている部分は、苞(ほう)と呼ばれる葉が変化したものです。緑色から黄緑色(上の写真)に変わり、花が咲く頃には乳白色(下の写真)になります。

この苞は花を保護する器官として存在します。2枚ある苞の小さい方は長さ5~7cm、大きい方は10~15cmぐらいあります。葉脈があり、縁はギザギザになっています。


【白い苞は葉が変化したもの】

【例年4月末から5月上旬が見頃です】

ハンカチの木の発見について

ハンカチの木は中国南西部(四川省、雲南省、河北省北部)の標高1,000~2,000mくらいの高地にしか自生しない木で、1869年フランス人のアルマン・ダヴィッド神父(Armand David)が発見しました。

ハンカチの木の属名「ダヴィディア」は神父の名に因んだものです。なおダヴィッド神父は、ジャイアントパンダをはじめてヨーロッパに連れ帰った人物として有名です。

ダヴィッド神父の発見後、標本だけでなくハンカチの木の収集という特別な任務を帯び、イギリスからウィルソン(Ernest H. Wilson)が派遣されました。ウィルソンは幾多の困難を乗り越えハンカチの木を発見、ヨーロッパに持ち帰りました。その後、ハンカチの木は各地の植物園で育成され世界中に広まりました。

都市緑化植物園のご案内

名称 狭山市都市緑化植物園
場所(住所) 埼玉県狭山市柏原864-1 地図で確認
開園時間 午前9時~午後5時、入園自由
料金 無料
交通アクセス 【電車】西武新宿線「狭山市駅」西口下車、智光山公園行きバスで約20分(終点下車)
【車】首都圏中央連絡自動車道狭山日高ICから約1.8km
駐車場 駐車場あり(約500台)
駐車場料金 無料
電話番号 04-2952-6131
備考

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