梅宮神社について
埼玉県狭山市の上奥富にある梅宮神社(うめのみやじんじゃ)は、平安時代の承和5年(838)、嵯峨天皇の第二皇子武蔵野守源朝臣信公が五穀豊穣を願い、酒造の神として信仰されている京都の梅宮神社から分祀勧請したことに始まるとされます。
梅宮神社の祭神は、瓊々杵尊(ににぎのみこと)、大山祇神(おおやまつみのかみ)、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、彦火々出見命(ひこほほでひこのみこと)の4神で、かつては奥富のほか、東三ツ木・沢・田中の総鎮守だったといわれます。
梅宮神社の甘酒祭りは、毎年2月10日と11日に開催されます。2月10日は宵宮で、この日は座揃式(ざぞろいしき)と呼ばれる神事が夜に行われます。11日の大祭には西方囃子(にしかたはやし)の上演、だるま市、植木市が開かれます。
梅宮神社の写真
【梅宮神社の鳥居】
梅宮神社の甘酒祭りに行こう
2月11日、埼玉県狭山市の上奥富にある梅宮神社を見学してきました。この日は甘酒祭りの大祭日で、参道から境内にかけて露店が所せましと並び、大勢の子供たちでにぎわっていました。
【梅宮神社のだるま市】
だるま市を開催
11日の大祭には神社の境内でだるま市が開かれます。これらのだるまは横田基地のある瑞穂町(東京都西多摩郡)でつくられた「東京だるま」とのこと。だるまは大小さまざまなものがズラリと並び、中には「おかめだるま」という、おかめの顔をしたユニークなだるまもありました。
【梅宮神社の拝殿】
梅宮神社の文化財
梅宮神社には狭山市指定文化財の、桃の木の下で義兄弟の盟約を結ぶところを絵にした「桃園三傑図」、江戸時代を代表する書の名手として知られた亀田鵬斎の「神号」、仏具の一つ「梅宮神社鰐口」があります。
【甘酒のふるまい】
甘酒祭りについて
梅宮神社の甘酒祭りは、毎年2月10日の宵宮に「奥富おごり」「座揃式(ざぞろいしき)の儀」「残酒の儀」が行われ、翌11日の大祭には「第一神事・第二神事」などの儀式が行われます。これは盃を勧めては謡いをあげ、さらに盃を重ねるという饗宴型の酒盛り祭りです。
甘酒祭りの運営は関東地方では珍しい頭屋制(とうやせい)で行われます。頭屋とは当番という意味で、現在、上奥富地区の氏子を数組に分け、それぞれが順番に一年間の祭り行事に関与していきます。なお、甘酒の「つけ込み(仕込み)」は1月中旬に行われ、以前は杜氏の家で行われていましたが、現在は温度管理が可能な酒蔵で行われています。
梅宮神社のご案内
名称 | 梅宮神社(うめのみやじんじゃ) |
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場所(住所) | 埼玉県狭山市大字上奥富508番地 地図で確認 |
拝観 | 境内自由 |
交通アクセス | 【電車】西武新宿線「新狭山市駅」北口下車、徒歩20分。 |
駐車場 | |
電話番号 | 04-2953-1111(狭山市役所社会教育課) |
備考 |
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