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タランギーレ国立公園について

タランギーレ国立公園(Tarangire National Park)は、タンザニアの北部、マニヤラ湖の東南に位置し、樹齢数百年といわれるバオバブの巨木が多いことで有名です。

タランギーレ国立公園は園内を流れるタランギーレ川を中心に、草原や疎林、丘などがあり起伏に富んだ地形です。そのため様々な植物や鳥類を観察することができます。また乾季にはたくさんの動物が集まることでも知られています。

旅行時期 [2004年5月]

タランギーレ国立公園の写真


【バオバブ公園】

タランギーレ国立公園ではバオバブの巨木をよく目にします。樹齢数百年というバオバブが立ち並ぶ姿を眺めると、この国立公園が「バオバブ公園」と呼ばれる由縁がよくわかります。

上の写真は公園入り口にあるバオバブです。階段を登ると展望台があり、雄大なサバンナの風景を眺めることができます。今は雨季なのでバオバブの葉が茂っていますが、乾季になり葉が落ちて枝だけになると、まるで「悪魔が根ごと引き抜いて、さかさまに突き刺した」ように見えます。


【バオバブの木】

バオバブについて

バオバブの自生は、アフリカに1種(ディギタータ種)、オーストラリアに2種、インド洋に浮ぶマダガスカル島では8種が確認されています。それ以外のモーリシャス島やハワイなどでも見かけますが、これらは導入された栽培品です。

バオバブ(baobab)の語源は、アラビア語で果実が多いという意味のbu hobabに由来し、baobabに変化したとみられます。

バオバブの特徴は、なんといってもその外観ですが、実は木の構造も一般の樹木とは異なります。バオバブの幹は水分をたっぷり含みます。含む水分は65%にもなり、軽く柔らかい材質です。しかし幹を支える樹皮は厚く強じんなため、巨体を支え維持することができます。

バオバブは樹皮の下にも葉緑素を持ち光合成を行っています。そのため葉が落ちても長い乾季を耐えることができます。


【穴のあいたバオバブ】

写真の穴のあいた木は、ゾウの被害にあったバオバブです。タランギーレ国立公園ではゾウの個体数が年々増えています。それにともない、バオバブの被害も増えているそうです。

ゾウは1日に約180キロもの食べ物を必要とします。そのため乾季のエサ不足のときには樹皮を牙ではいで食べたりすることがあります。さらには幹に穴をあけてしまうこともあります。穴のあいたバオバブは実に痛々しかったです。


【タランギーレ川】

毎年6月から9月の乾季になると、タランギーレ川に水を求めてたくさんの動物が集まります。シマウマ、ゾウ、バッファローやヌーなど。さらに、その群を追ってライオンやヒョウ、ハイエナなどもの肉食獣もやってきます。タランギーレ国立公園は、この川のおかげで動物相がとても豊かです。


【子ゾウを挟んで横断中】

【大迫力のゾウの群れ】

バオバブとゾウの公園

タランギーレ国立公園はアフリカゾウの生息密度が高いことでも知られており、約2,000頭が生息しています。もともとクロサイの保護区として設立された公園ですが、現在クロサイを見ることはできません。かわりにゾウが増えています。

今回10頭近くの群れと何度も出会いました。間近から見るゾウはとても巨大で迫力があります。さらにそれが群れとなってサファリカーの側を通り過ぎる場面には、とても感動しました。

サファリ体験のご案内

名称 タンザニアでサファリ体験
場所(所在地) セレンゲティ国立公園、ンゴロンゴロ保全地域ほか 地図で確認
国名(地域名) タンザニア
備考

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